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2020/02/14 13:13




今年の冬は、スカスカで底冷えする我が家でも、

なんとか過ごしていられるくらいの暖冬でした。

大分の短い冬は、いつもにまして「あっ」という間に終わろうとしています。
冬の後ろ姿になごりおしいような気持ちで手を振りながら、
春が、ふーんわりとやってきた事に、そわそわしています。

草木が芽吹くように、心も体も
冬に内側に入っていたものが
春に吹き出してくるのが面白いなあと思います。

九州に来てもう直ぐ7年になりますが、
そこら中の庭木にいろんな種類の柑橘がごろごろ実をつけているのをみるのは
冬の光景として毎年、はっと驚きと、喜びの思いがこみ上げます。


お正月を開けると、
柑橘類の加工がニドム の大切な仕事の一つとなります。
今年は豊作だとか、裏作だとか、実物の成り行きばかりは天に委ねるしかないようです。

そして今年も友人のMさんから、レモン、橙、ゆずを分けていただきました。
Mさんのお祖父さん、お祖母さんが子や孫のために植えられた柑橘の木たち。
毎年、果実をいただくたびに手を合わせたくなるような思いがします。

そんなふうに、いいご先祖様になれるような行いが、
私は何かできているだろうか?と問うと、
なるべく余計なものを次に残さないようにすることで精一杯。
今の私の身の丈を味わいます。


そんなこんなで、今年も橙とココナッツのマーマレードが完成いたしました。
ラベルなど準備が整ってから近日販売になります。



橙のマーマレードはプリッとした果皮の分厚さを楽しんでいただきたい一品です。
Bitter Orengeの英名のとおり、強い苦味が特徴です。
丁寧に渋みは取りながらも、ほのかな苦味とココナッツのとろっと甘い香りがなんともうまいっ!

日本のマーマレードは口当たりの良い、果皮の細切りのものが多いようにおもいますが、
イギリスでいただいた肉厚のごろっとしたレモンの果肉のジャムが
野暮ったいけれど、がつんとした柑橘の旨味が印象的でした。
また瓶に柑橘の果肉がきらりと透けて見えるのも光景として記憶に刻まれていました。



Mさんの橙の果肉の分厚さを観た時に、
ふっとインスピレーションを受けて作ったのがこちらのジャムです。


15年以上も前になりますが、
語学力もつかぬまま、もやっとしながら帰国した苦い思い出のワーキングホリデイ。
イギリスにホームステイしたお宅で朝食にでてきたいろんな種類のジャムやディップたちが
今の仕事につながり、私のジャムの発想のソースに(笑)なっているので
人生に無駄はないですね。

 2020/02/14